ママA「うちの子、このタオルがないと眠れないのよねぇ。」
ママB「小学生にもなって、ぬいぐるみばっかり集めちゃって。」
ママC「それって愛情不足じゃないの?」
ガーーーーーーーン!
そんなことを言われたり、会話を聞いたり、はたまたネットで見たりしたことないですか?
そんなママの気持ちを凹ませるのに十分すぎる言葉『愛情不足』と『タオルや毛布やぬいぐるみが手放せない理由』についてお伝えします。
Contents
愛情不足の正体とは?
この言葉、よく聞きますけど…いつも頼っているWikipediaには載っていません。
ということで違う辞書でひくと・・・
愛情が十分でないさま、あってしかるべき愛情に欠けているさまなどを意味する表現。特に子供が親からの慈愛をあまり受けずに育つことを指す場合が多い。
≪引用元:実用日本語表現辞典≫
愛情が不足、愛情が十分ではない、あってしかるべき愛情に欠ける・・・
『不足』の意味は『満たない』『足りない』『十分でない』ってことですから、『愛情不足』とはあってしかるべき愛情からそれらが不足してるってことなんだろうと思います。
ではそもそも『あってしかるべき愛情』ってナニ?なワケです。
それは子どもが育つための愛情…のことを指しているんだと思いますが…
その『子供が育つための愛情』は容量が決まってるでしょうか?
だって容量が決まってるから『足りない』『満たない』『十分でない』って言葉が出てくるんですよね。
でも、愛情の量なんて子ども(が欲してる量)も違えば、親子によって様々でしょうから決まってるハズがないんですよね。
だから…
愛情不足という言葉自体、意味がない!と私は思ってます。
どこかの子育てのことを語る偉い先生が言い出したものを、都合よく専門家的な人たちが、ママに対して専門家ぶって使ってる言葉だと思ってます。(反論はご自分の媒体で…)
と、のっけから強めの口調ですが…
タオル、毛布、ぬいぐるみが手放せない理由は愛情不足ではない!
では、ある程度大きくなってからもタオルやぬいぐるみが手放せない理由が愛情不足ではないなら、どんな理由があるのでしょうか?
最初にタオル、毛布、ぬいぐるみを手にしたのは…
その子がそのタオルや毛布、ぬいぐるみを手にした最初の時のことを思い出みてほしいんです。
よくあるケースが
・ママと別々の部屋で寝るようになった
・下の子が出来てひとりで寝るようになった
・幼稚園、保育園など、集団生活が始まった
など、初めてママと離れた時が多いんです。
理由は不安や緊張!決して愛情不足ではない!
初めてママと離れる時間は、子どもたちにとってはとても不安な時間なんです。
特にママと離れて寝なくてはいけないとき、その不安を紛らわすためにどうするか、というと…手元にある肌触りのいいものに触れることを、ママの代用とします。
子どもはママに触れると安心することを心と身体で知っています。
だから、不安を感じたり緊張をすると、ママの代わりになる『肌触りのいいモノ』を見つけて触れるのです。
触れることで分泌する『オキシトシン』というホルモンが、不安や緊張などのストレスを軽減する働きをします。
だから、タオルや毛布やぬいぐるみを手放せないから『この子は愛情不足!』なんてナンセンスです!
※そもそも愛情不足なんてないのです!
こういうタオルや毛布を『安心毛布』『ライナスの毛布』と表現したりします。
~ライナスってダレ?~
スヌーピーに出てくるキャラクターで、高圧的な姉ルーシーにも優しい言葉をかける博愛主義の男の子。人に失望するとき誰よりも一番苦しむ、らしい。
ライナスはこの毛布を取り上げられるとパニックを起こしてしまいます。
愛情不足ではない、としても手放せないタオルや毛布はほっといていいの?
愛情不足ではない!とわかるとホッとするママも多いですよね。
そして次に思うのが…それをほっといていいの?という不安だと思います。
結論から言います。
ほっといていいです!
というか、ほっときましょう。
不安や緊張を感じた時に、自分の気持ちを救ってくれるアイテムである、ということをその子はわかっているんです。
それを無理やり放そうとする(取りあげる)こと、人前で恥ずかしいと注意することこそ、子どもにとっては不安であり緊張することなんです。
ということは、さらに手放せなくなります。
ママの目についたときには、他に気を逸らすように他の遊びに誘ってみたり、ぎゅーっと抱きしめてあげてください。
それを気長に続けましょう。
それでもタオルや毛布、ぬいぐるみが気になるママは…
ママが気になっているのは…タオルや毛布、ぬいぐるみが手放せないこと、ではなくて…
・どんどん汚れて不衛生
・いつまでも恥ずかしい
・愛情不足と思われてたらイヤ
ってことではないでしょうか?
では、これらの解決策をお伝えしてもよろしいですか?
幼稚園や小学生になったら、お子さんとお約束してみてください。
はい、これで解決です!
家の中だけだったら問題ないですよね。
気にせず、持たせてあげられませんか?
実は、上の3つの理由は、子どもではなくママの気持ちの問題なんです。
・ママが汚れてるのがイヤ
・ママが恥ずかしいからイヤ
・ママが他の人から愛情不足って思われるからイヤ…
そして上の2つは、子どもが自分から「汚いなぁ」「恥ずかしいなぁ」って思えば、自然と手放すことになります。
愛情不足のサイン?タオルや毛布やぬいぐるみが手放せない理由!、まとめ
・愛情不足、という現象はない
・タオルや毛布、ぬいぐるみはママの代わりで安心するため
・ムリにやめさせなくても大丈夫
です!
愛情不足、という言葉で検索をすると…まぁ、いろんなサイトが出てきます。
ほとんどが「心配ないよ」的な内容ですが、中には『おしゃぶり』『爪咬み』『おねしょ』『ウソをつく』『甘える』ことなどが愛情不足のサイン…なんて書いてあるサイトもあってビックリです。
確かに、親の気持ちを自分に向かせたい、という気持ちがないとは言い切れませんが、それがイコール愛情が足りてない、ということにはならないですし、そもそも
『愛情不足』という現象はないのです!
そもそも…「愛情不足」という言葉にショックを受けてググってるママなんだから、わが子に対して愛情いっぱいなんじゃないのかな。