赤ちゃんにもママにも、うれしい効果がたくさんあるベビーマッサージ。
その時に使うマッサージオイルですが…赤ちゃんの肌に合うオイルを選ぶことで、さらに楽しいベビーマッサージタイムとなります。
今回はベビーマッサージオイルについてお伝えします。
Contents
赤ちゃんの肌の特徴
まずは簡単に赤ちゃんの肌について。
肌の基本構造(表皮、真皮、皮下組織)は大人と同じですが、厚さは大人の半分~3分の1程度です。
生後3~4ヶ月ぐらいになると皮脂量が少なくなるために保湿力が低下します。
そのためにバリア機能も未熟で、思春期手前までの子どもは『乾燥肌』が多くなります。(個人差あり)
肌が薄くバリア機能が未熟な肌…ということで、赤ちゃんの肌はとてもデリケート。
スキンシップでもスキンケアでも、優しく触れることを意識し、刺激や摩擦を与えないことが大切なんです。
ベビーマッサージにオイルを使う理由
ベビーマッサージにオイルを使う一番大きな理由は
『赤ちゃんの肌の保護』
です。
上の項でも書いた通り赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、少しの摩擦でも刺激となり傷ついてしまいます。それを防ぐためにオイルを使います。
その他の効果としては
・オイルを使うことでママの癒し効果が高まること
・冬場など軽くふき取るだけにすれば保湿剤代わりになること
などがあります。
ということで・・・
ベビーマッサージでは、必ずオイルを使わなくてはいけない、ワケではありません。
あくまでも一番の目的は肌の保護ですから、オイルを使わなくてもベビーマッサージの効果は十分にあるのです。(使わない時はさらに優しくママの手の平でマッサージしてあげてくださいね。)
ただしケチケチ使うと逆効果!!!
肌のすべりがかえって悪くなり、気持ちのいいマッサージにはなりません!
使うならたっぷり目に使ってくださいね!
ベビーマッサージオイルの種類
ベビーマッサージオイルには、植物を原料とした植物油と、ピジョンやジョンソン・エンド・ジョンソンなどが販売しているベビーオイル(鉱物油)があります。

植物油(ホホバオイルなど)
植物のタネなどから抽出された植物オイルで、ホホバオイル、グレープシードオイル、アーモンドオイル、セサミオイル、オリーブオイルなど、種類は豊富です。
ホホバオイルは、ビタミンEが豊富で(他の植物油と比べると)酸化しにくいという特徴があり、ほぼすべての肌質に合いやすく、初めてのベビーマッサージには使いやすい植物油です。
お店でも通販でも、ほぼ取り扱いがあるので手に入れやすいのもメリットです。
植物油のデメリットとして…
・高価 ⇒ たっぷり使いにくい
・酸化が早い ⇒ 使いきれない
・アレルギーを起こす可能性がある ⇒ 特にアーモンド、セサミなど。
が挙げられます。
そう思うママは多くて、少々高くても植物油を使われるケースが多々。
でもその多くは開けた瞬間から酸化が始まります。だから開封後2~3ヶ月で使い切ることが大切!
酸化したオイルをデリケートな赤ちゃんの肌に使うなんて、せっかく肌に優しい植物油を買ったのに…本末転倒なんです!
マッサージ用と食用では精製方法が違います。どんなに高価なモノであっても食用は食用!
『口に入れても大丈夫だから肌に塗っても大丈夫!』
そんなことを言うベビマインストラクター、セラピストは肌のことを全く勉強してない先生です。
鉱物油(ミネラルオイル)
鉱物油は石油が原料…というと、ママたちの中には『赤ちゃんに石油を塗るなんてっ(*º ロ º *)!!』と敬遠するかもしれませんが、ちょっと待って!
鉱物油はミネラルオイルとも呼ばれています。
なじみのあるところでは、皮膚科でもらうワセリンやスクワラン、ジョンソン・エンド・ジョンソンやピジョンが販売しているベビーオイルがあります。化粧品の材料としても使われています。
特徴としては、高度に精製され不純物が無くなっていることからほとんど酸化しないこと(保存状態にもよる)、肌に浸透せず表面にとどまることで潤滑油や保湿剤になること、が挙げられます。
ベビーマッサージで値段を気にせず
量を気にせず使えるのはうれしい!
鉱物油のデメリットとて…
・カラダにいい成分は入ってない
・肌になじまない
・油分を落としにくい
が挙げられます。
でもベビーオイルを販売している ジョンソン・エンド・ジョンソン は100年以上前からある企業で、ベビーオイルも何十年と世界中の赤ちゃんに使われているオイルなんですよね。
鉱物油など人工的に作られたオイルを塗ると”皮膚呼吸ができなくなる”…というのは都市伝説です!
そもそも人は皮膚では呼吸しません!(呼吸するのは肺です!)
ベビーマッサージオイルの選び方
では実際に使うオイルは、どう選べばいいのでしょうか?

植物油?鉱物油?その他に気をつけることは?
上にも書いた通り、植物油・鉱物油のどちらもメリット、デメリットがあります。
その他には・・・
植物油のアーモンドオイルはナッツアレルギー、セサミオイルはごまアレルギーの方は避けた方が良いことになります。
また大人用のマッサージオイルの様に数種類の成分が混ざっていると、肌に異常があった時にどれに反応したのかがわかりにくいため、1種類のモノを使った方が良いでしょう。
匂いに関しては、まだ母乳を飲んでいる赤ちゃんはママの匂いに敏感なので、オイルも匂いがしない方がいい、と考えられています。
選ぶとしたら・・・
・酸化しにくい、酸化しない
・たっぷり使える
・アレルギーの心配がない
・手に入れやすい
こんな条件を満たすオイルが良いかと思います。
そして、その前に…
必ずパッチテストをする
ベビーマッサージでオイルを使う際、必ずやってほしいのが『パッチテスト』です。
ベビーマッサージ用のオイルを買う場合、店頭での試用はできません。(いつ開けたものかわからないので酸化している可能性大)
ですから、一旦購入して自宅でパッチテストをすることになります。
お風呂に入ったあと、太ももの内側に500円玉ぐらいの大きさで塗り、翌日のお風呂に入る前(約24時間後)に塗ったところの肌の様子を見てください。↑の様に肌に異常が出た場合は、そのオイルの使用は避けましょう。
この15分には何の根拠もありません。
あくまでも教室開催都合の時間です。
赤ちゃんの体調によっては、これまで合っていたオイルでも肌に異常が出る場合もあります。その時は使用をやめましょう。しばらく様子を見て、発熱や肌の状態が悪くなるようならかかりつけの医師に相談してください。
そうなんです!赤ちゃんの体調によってオイルへの反応が違うことはよくあります。ですから、1度パッチテストで使えなかったからと言っても、ずっと使えないワケではない、のです。
ベビーマッサージオイルの選び方、まとめ

・酸化しにくい、酸化しない
・たっぷり使える
・アレルギーの心配がない
・手に入れやすい
そして
・赤ちゃんの肌に合う
そんなオイルを選んでくださいね。
何よりも大切なのは…
何よりも大切なのは、赤ちゃんの肌です。
合わないオイルや、酸化しているオイルを赤ちゃんに使って肌に異常が出ると、ダレよりも赤ちゃんがツラいのです。それを見いてるママはもっとツラいかも。
だから、オイルを使わない勇気も持ってくださいね。