子育て

【抱かない触れない育児法】と伝統的子育ての成長の差は?

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こんにちは、yucafeです。

2006年から約7年間、ベビーマッサージ講師をしていました。
その資格取得のために勉強をしていて初めて聞いたのが、この『抱かない触れない育児法』というものでした。

そして辿り着いたのが、この考察です。

抱かない触れない育児法とは…

ベビーマッサージの歴史を語る中で、必ず出てくるのが抱かない触れない育児法です。

19世紀末、産業革命によって多くの労働力が必要となった欧米(先進国)で合理的な育児をするために提唱された育児法で、それまでの伝統的な育児を全否定する内容と言われています。

抱かない触れない育児法(具体例)

・抱っこしない
・キスやハグをしない
・一緒に寝ない
・子どもは機械的に扱う
・母乳よりもミルクを与える
・ミルクも一定期間空ける etc…

 

また、この育児法を提唱する理由の中には、単に育児の合理化だけではなく『早く成長する・早く発育する』というメリットがあると考えられていました。

yucafe
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時々…この抱かない触れない育児法と『スポック博士の育児書』(画像)をごっちゃにして伝えている講師もいますが、別物です。『スポック博士の育児書』の初版は1946年ですから、産業革命とは時代が違います。
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合理化した育児法を見直すきっかけ

抱かない触れない育児法を『早く成長する・早く発育する』と考え実践してきた欧米(先進国)でしたが、従来の伝統育児を受け継いでいたウガンダと成長比較をしてみると、以下のような結果になりました。

アメリカ ウガンダ
首がすわる 3ヶ月 4~6週間
腰がすわる 7~8ヶ月 4ヶ月

この他にも歩く、走るなどの成長結果も『抱かない触れない育児法』を実践しているアメリカ(先進国)の方が、単純に遅い、という結果が出たのです。

さらに、この育児法が原因ではないかと思われるような社会問題(凶悪事件や少年事件、育児ノイローゼの増加など)が多発したこともあり、抱かない触れない育児法を見直したと言われています。

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社会問題の原因は、乳幼児期の触れ合いがないせいで親子の愛着が育ってないから、としか言いようがないですね!
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抱かない触れない育児法ではない日本なのに…

と、この流れをナン百回とベビーマッサージ講師として講座内で伝えてきたワケですか…
あるとき、ふっと気が付いたことがありました。

yucafe
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あれ?いまの日本は…
抱かない触れない育児法
なんてやってないはずなのに
この育児法を実践してた頃の
アメリカと成長は同じじゃん!

今の日本、どの育児書を見ても『抱っこしましょう』って書いてありますよ。
『泣いたらあやしてあげましょう!』って、どこの産院でも教えてくれますよ!

そして現にママたちはそうしてますよ。
でも、首が座るのは3~4ヶ月だし、座れるのも7~8ヶ月ぐらいで、当時のアメリカと同じぐらいですよね。

だから私は
もしかして、この成長の差は抱かない触れない育児法のせいだけじゃないんじゃない?
と思い始めたのでした。

私が考える『成長の差』の原因

触れる以外にも『成長の差』の原因として
赤ちゃんが受ける『刺激の量』の違い
にあるのではないかと、私は推測しています。

ウガンダ・・・
もちろん行ったことはないですから、こんな画像 からの想像でしかないですけどね。

生まれたばかりの赤ちゃんで比較

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生まれたばかりの赤ちゃんで比較してみたいと思います。

音という刺激

日本なら
■ママ、パパの声
■テレビ、CDなどの音(機械音)
■生活音
※でもなるべく起こさないように小さい音だったりする
核家族なら、これくらいのもんでしょう。

対して、ウガンダは・・・(想像ですからねっ!!!)
■ママ、パパ、じいじ、ばあば、兄弟姉妹の声
■近所のおじさん、おばさん、子供達の声
※ドアにカギとかかけてなさそうだから勝手に入ってきそう(笑)
■鳥、動物の鳴き声
■木や草の揺れる音
■雨、風、川の音
※防音なんてされてなさそうだから外の音も聞こえてくる。
■生活音

大自然の音、老若男女の声、人が作り出す音、様々な音が耳に入ってくる感じがします。

触れるという刺激

まず『寝かされてる環境』の違うんじゃないかと想像できます。

日本
■真っ白いキレイなシーツ

ウガンダ
■干し草に布(ハイジのイメージ)
または
■土の上にゴザのような?
もしかしたら虫とかいそう(笑)
※何度も言いますが、想像ですっ!!!

赤ちゃんが触れるモノも、全然違うと思うんですよね!!!

そして最終的に・・・

日常的に関わる人の数

抱っこしてくれる人、あやしてくれる人など、関わる人がウガンダの方が多いのでは、と思います。

抱っこされた時の匂い、肌触り、体温、たくさんの人に触れられることで、それぞれ違う刺激を受けて育っているんです。

いつもと違う声がすれば、そちらが気になって、なんとかそちらを向こうとします。向こうとすることで首を動かそうとします。
そりゃ、まっすぐ上を向いてるのと比べたら、首のすわりも早くなるでしょう。

ナニかに触れれば、これはなんだろうって、まず見て、その後、口に入れて確かめようとします。
赤ちゃんでも身を守るために、苦味と酸味はわかるので、味覚という刺激を受けます。
そんなひとつひとつが刺激になって、赤ちゃんの脳や体を成長させるのです。

刺激の量が違う

もちろん、抱かない触れないことで成長の差が出るのも当然ですが、それも含めた『刺激の量』が一番の原因ではないか、と私は思っています。

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【抱かない触れない育児法】と伝統的子育ての成長の差は?、まとめ

ポイントは3つ

抱かない触れない育児法では成長は早くならない
②今の日本も大して変わらないのは『刺激の量』が少ないから
③赤ちゃんに関わる人の数が多いことで刺激の量も変わる
です!

今回は赤ちゃんのことについて書きましたが、同じことが今の子どもたちにも言えると思います。

塾や習い事で時間がない、スマホやパソコン、ゲームばかりで外遊びをしない子どもたちがほとんどです。
さらに遊びたくても、公園でのキャッチボール禁止、木登り禁止、高架下の壁打ち禁止…ひどいケースでは、大声禁止( ̄▽ ̄)

最近の子どもは…という前に、大人が作った環境を反省しなくてはいけないのでは、という気もします。

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