子育て

三つ子次男虐待死(豊田)に署名運動もむなしく2審も母親に実刑判決!

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虐待事件のニュースが後を絶ちませんが…
今回は虐待死させた母親に対してでた判決に、同じ境遇で子育てをしているママが執行猶予を求める署名活動を始めて、すでに25,000人以上の署名を集めている件についてお伝えします。(2019.3.29時点で、35,000人に達しそうです。)

2019.9.24【続報】2審判決を追加しました。

三つ子次男虐待死事件【愛知県豊田市】について

三つ子は不妊治療の末に授かり2017年1月に出産、次男を含み3人とも低体重(1000g~1800g)でしたが「一生懸命に生きていて、初めて見たときは、とてもいとおしい気持ちだった」と母親は語っていました。

この次男は一番小さく生まれて、ミルクの吐き戻しも多くなかなか大きくならなかったようです。

次男に虐待した時の様子

事件が起きたのは2018年1月11日午後7時頃、自宅で三つ子のうちの次男が泣き止まないことをに腹を立て畳に2回たたきつけてしまいました。

その際、母親はうつ病の症状がでており、次男(生後11ヶ月)の泣き声で動悸や吐き気に襲われていたということです。泣き続ける次男をベッドから抱き上げ少し勢いをつけて畳の上に2回投げ落とし、それによって約2週間後に搬送先の病院で脳損傷により亡くなりました。

三つ子次男虐待死事件の判決

2019年3月15日に名古屋地裁岡崎支部で裁判員裁判で判決され、野村充裁判長は懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡しました。

犯行時にうつ病の症状があったが、完全に責任能力はあったと認定、「無抵抗、無防備の被害者を畳の上に2回たたきつける態様は、危険性が高く悪質」と裁判長は量刑理由を述べました。

この母親の三つ子の子育てについて

それぞれに1日8回、計24回の授乳、睡眠時間は1時間ほどでした。それでも家事も懸命にこなしてしたようです。

夫に頼ることもできず、両親は飲食店を経営しており頼れず、行政のサポートを受けるために乳児3人を連れて外出することなどできない状態だったようです。

有罪判決に執行猶予を求め署名活動が始まった!

この判決を受け、自らも三つ子の母親である、大阪のママが執行猶予を求めるための署名活動を、判決が出た夜に始め、すでに25000人以上の賛同者を集めています。

署名の目的は『執行猶予付きの判決を求める』こと

オンライン署名サイトChange.orgによると

虐待死は許されることではありません。でも、3年6ヶ月は長すぎます。残った二人のお子さんは乳児院に預けられているそうです。服役を終えて出てきた時、二人のお子さんは5歳半です。11ヶ月から5歳半まで乳児院で母親に会えずに過ごすことになります。彼女にとっては、残った2人の子どもに向き合って育てながら罪を償うほうがいいと思います。

とのことで、この虐待死させてしまった被告の母親に『子育てをしながら罪を償わせてあげたい』ということのようです。

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三つ子次男虐待死、署名活動にtwitterでの反応

なんと!!!
『署名文に、彼女のコメントを追記させていただきます』とのツイートが投稿されました。

彼女とは被告の母親のこと…ですよね、きっと。

質問箱に『執行猶予を母親は望んでいるのか?』的な質問が多いから、それに母親本人が答える形になるのかもしれないですね。

 

twitterでは質問箱で質問にも答えています。

『質問箱』もあり、色んな人からの質問にもしっかり答えてらっしゃいます。

 

twitterの署名に対する反応

 

twitterでは圧倒的に、署名反対や擁護する意味が不明というツイートが多いですね。

 

私の所感では、facebookには賛同者が多い気がします。

 

三つ子の母親、釈放後メッセージ

3/22に釈放された被告の母親のメッセージがNPO法人ぎふ多胎ネットに掲載されました。

本日3月22日、保釈され、社会に出ることができました。

判決後、多くのみなさまが、みつご育児の大変さに共感して声をあげてくださったこと、減刑の署名をしてくださったことを弁護士の先生から聞きました。一人ではないと感じ、次男と残された二人の子どもたちへの思いや、孤独と絶望に押しつぶされそうな拘置所での生活の大きな心の支えになりました。本当にありがとうございました。
本来であれば、声をあげてくださったみなさま、署名をしてくださったみなさまの前で、お礼をすべきところですが、まだ産後うつ病の治療中であることと控訴審の裁判を控えていることから、このコメントで代えさせていただきます。

これから、判決前に通っていた心療内科でうつ病の治療を再開します。カウンセリング治療も再開し、次男への思いを含め、事件を起こしてしまったことを振り返っていきます。

判決直前に事件以来約1年ぶりに、子どもたちとの面会がかない、抱きしめることができました。子どもたちとの絆を一日も早く取り戻し、次の判決までの間、母親として、現在施設でお世話になっている子どもたちにできる限りのことをしたいので、さきほど児童相談所に面会を再開してもらえるようお願いしました。

毎日次男を思い出し、胸が張り裂けそうな思いです。次男の命を奪ったことは決して許されることではなく、私の命をかけても償いきれないことだと思いますが、これからの一生をかけて償なっていきたいと思っています。
そして、残る二人の子どもたちの母でもあることを考えると、一日も早く子どもたちとともに生活していきたいと思います。その際には、児童相談所にご指導いただき、また、家族、病院、カウンセラー、多胎支援や地域の方々など、多くのみなさまの助けを借りながら、しっかりと子どもたちに向き合っていくつもりです。
そこで、大変身勝手であるとは承知しながら、執行猶予判決を求めて、控訴させていただくことにしました。

本当にありがとうございました。

 

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三つ子次男虐待死事件の他の署名活動もあります!

【減刑】及び【母親だけに責任を求める判決】の撤回を求める署名

 

こちらの団体でも『署名運動』を準備中とあります。

豊田市のみつご虐待死事件について NPO法人ぎふ多胎ネット

こちらは一社)日本多胎支援協会の署名活動で3/24から開始されました。
裁判では一般的に『直筆』の方が証拠として採用されやすい、とのことでWEBではなく直筆の嘆願書での署名です。

リンク先に嘆願書のPDFがありますので印刷して、直筆で署名(1枚で10名署名できます)、協会事務局に郵送(4/30当日消印有効)です。

三つ子次男虐待死署名活動の発起人、直島美佳さんはどんな人?

facebookアカウントの直島美佳さん自己紹介によると45歳で三つ子を出産されているママのようです。

肩書きとして、日本おけいこ協会代表、在宅医療専門医療法人なると会直島クリニックとあって、faceookページの管理に「院長夫人の陰で支える会」とあるところを見ると院長夫人なんでしょうか?

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直島美佳さんの三つ子の子育てはどうだったのか?

私も三つ子の子育てをしてきた人間です。三つ子育児は、私の場合、ほぼ拷問に近い生活でした。もちろん赤ちゃんの成長や笑顔がかわいかったでしょうとか言う人もいるかもしれないですが、それは余裕のある育児をしてる人の言う台詞です。私は、子供がかわいいなと思った記憶は、その頃一切なかったし、思ったという記憶さえありません。これが三つ子育児の現実です。
≪https://note.mu/ikurann/n/nb373d3948778≫

直島美佳さんと被告の母親との違いについては

私自身は、子どもを傷つけるとかいう事は全く考えたりしなかったですが、それは私であって、この三つ子のお母さんではありません。
彼女の限界のキャパは私より低かったのかと思います。だれもが同じ限界を持ってるはずはありません。
人間、限界までの精神状態になると予期せぬ行動にでてしまうのかもしれません。
ただ、私はこのお母さんに殺意があったとは、決して思えません。
≪https://note.mu/ikurann/n/nb373d3948778≫

 

名古屋高裁、2審も母親に実刑

傷害致死罪に問われた母親(31)の控訴審判決が9月24日、名古屋高裁でありました。

愛知県豊田市で生後11カ月の三つ子の次男を暴行して死亡させ、傷害致死の罪に問われた母親の〇〇〇〇被告(31)の控訴審判決で、名古屋高裁(高橋徹裁判長)は24日、懲役3年6月とした裁判員裁判の1審・名古屋地裁岡崎支部判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。

 今年3月の1審は責任能力の有無による量刑判断が主な争点となり、「うつ病が犯行に及ぼした影響は限定的。行政などの対応に非難の程度を軽減できる事情は認められない」などとして実刑判決を言い渡した。

 控訴審で弁護側は「過酷な育児の中で重度のうつ病を発症し、心神耗弱が認められる」と主張。「母子関係を再構築しようとし、自分の罪と向き合う覚悟を決めている」として執行猶予付きの判決を求めていた。

 1審判決によると、松下被告は昨年1月11日夜、泣き始めた次男にいらだち、畳に2回たたきつけ、同26日に脳挫傷で死亡させた。
≪https://mainichi.jp/articles/20190924/k00/00m/040/117000c≫

※母親の実名についてはこの記事には必要ないと判断して伏せました。

三つ子次男虐待死に署名運動!発起人は誰?釈放の母親メッセージあり、まとめ

yucafe
yucafe
実は私も、泣き止まない長男をベッドに落とそうとしてなんとか踏み止まり、落とさず抱っこしたまま自分が勢いよく座り込んだことがあります。(わかりにくい表現ですが、気持ちでは落としてました。)

赤ちゃんがひとりでも、そうなるんです。
だから今回の母親のことも、署名活動発起人の直島さん同様、他人事とは思えないワケです。

赤ちゃんってかわいいですよ。
自分の子だから、もちろんかわいいですよ。
でもだからって、四六時中かわいいワケではないんですよ。

でもこの気持ちって、同じ母親でも『わからない』人もいるぐらいなんで、母親じゃない人に理解してっていうのは難しいことなのかも知れないですね。

育児がツラいからって手をあげちゃダメ、虐待はダメ…そんなこと頭ではわかってるんですよ。
誰かに頼ればいい、親やだんな様に頼れないなら、行政を頼ればいい…それが出来たらやってるんですよ。

それができないから起きた事件なんです。

大阪市の2児置き去り事件から、ほとんど変わっていないことに悲しくなります。

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