子育て

オキシトシンは愛情ホルモン!親子にもたらす驚きの効果とは?

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この数年間で一番有名になったといっても過言ではないぐらい、毎日聞かない日はないぐらい私たちの日常に欠かせないホルモンとなった『オキシトシン』。

その昔は『女性特有』と言われてたオキシトシンですが、人に触れる、動物に触れるなど触れあうことで分泌することから、女性特有ではないホルモンとして認識されるようになりまました。

今回は特に親子の絆作りには欠かせない『オキシトシン』について、その理由と効果をお伝えします。

オキシトシンとは…

別名『幸せホルモン』『ホルモン』『愛情ホルモン』『信頼ホルモン』などと言われているオキシトシン
長い間『女性特有のホルモン』と思われてきましたが、近年の研究では男性にも普遍的に存在することが明らかになりました。

またオキシトシンはホルモンとして血中に放出されるだけでなく、下垂体を経ずに視床下部から直接、脳内の神経細胞に運ばれることがわかりました。

つまり『脳の神経、細胞間で情報を伝達する神経伝達物質でもある』ことが解明されのです。しかもオキシトシンの受容体は、脳の中でも「心」をつかさどっている領域の神経細胞に多く存在していることが明らかになり、「心」に影響を及ぼす脳内物質でもある、と言えます。

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キシトシンはスプレーで噴霧して人体実験することもあります。そして…Amazonでも買えます。もちろん実験で使うような代物ではなく、媚薬やフェロモン香水などです。Amazonで『オキシトシン スプレー』で検索してみてくださいね。

オキシトシンの『親子』に関係する働き

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様々な分野で注目され研究され始めているオキシトシンですが、ここでは主な働きの中でも特に『親子間』に関係する働きを取り上げます。

オキシトシンの働き①子宮、乳腺の収縮

オキシトシンは筋肉を収縮させる作用があり、そのひとつが分娩を促す働きです。

オキシトシンが子宮の筋肉を収縮させて陣痛を引き起こし、赤ちゃんを押し出そうとします。陣痛を促すことは古くからわかっていたため、医療現場でも陣痛促進剤や子宮収縮薬として使用されています。また、出産後にも大量に分泌され子宮を小さくし、胎盤が剥がれ落ちてできた傷を塞ぐ役割を果たします。

そしてもうひとつが、母乳分泌を促す射乳ホルモンとしての働きです。

母乳はプロラクチンというホルモンによって生成されますが、作り出された母乳を外に出すためにオキシトシンが乳腺(母乳の通り道) の筋繊維を収縮させ母乳を分泌させます。

1990年代半ば、ネズミにオキシトシンを注射するアメリカの実験で、つがいの絆が強まる行動が確認されたことにより脳の中でどのような働きをしているのかを探る研究に火が付き、人間でも同じ効果があるのではないかと考えられるようになりました
また授乳時のオキシトシンは単に乳腺を収縮させて母乳の分泌を促すだけでなく、母子の脳内で相互のつながりを記憶にとどめる役割を持つことが確かめられました。

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授乳に関して、もうひとつ大切なホルモンがあります。それが『プロラクチン』。
このプロラクチンで『乳腺を発達』させ母乳を作り、オキシトシンによって『乳腺を収縮』させ母乳を出やすくしています。
哺乳に欠かせないふたつのホルモン、『赤ちゃんがママの乳首を吸う刺激』で分泌されるという共通点があり・・・長男生後数ヶ月、母乳育児推進の大学病院と知らずに出産したことを後悔するぐらい『とにかく吸わせてね』と言われたことを思い出しました。⇒数ヶ月1時間毎の授乳の毎日(T_T)
今では大変感謝しています!

オキシトシンの働き②母性行動

母は強し…

ひとりの女性としては、か弱くても母になったとたんに強くなる、自分のことを犠牲にしてでもわが子を守る、などの現象は少なからず聞かれることですが、この母性脳への変化にもオキシトシンが関係していると考えられています。

この母性脳への変化は、女性が一定の年齢に達して自然に起きるのではなく、出産時の陣痛、母性行動の反復(授乳、毎日の世話、等)によって起こります。

特に母乳を与える哺乳という行動は哺乳類だけに見られることであり、オキシトシンも哺乳類だけが持つ物質であることから、生後直後から一定期間、毎日何度も繰り返される授乳によってオキシトシンが分泌され、母親の脳に影響を与えることで母性脳が形成され、母性行動をとるようになるのです。

オキシトシンは出産時の陣痛を起こし、母乳の分泌を促し、哺乳(授乳)によりさらにオキシトシンを分泌し、母親の脳を『子どもを育てるための脳』に変え影響を与え続けるという役割を担っています。

オキシトシンの働き③精神面(安心する・不安、緊張を和らげる・ストレスホルモンの低下)

人が何らかのストレスを受けると、そのストレスの強さに応じてストレスホルモンである『コルチゾール』を分泌、交感神経系を刺激し、脈拍や血圧を上昇させ、脳を覚醒させてストレスに対応するための様々な作用を発揮できるようにします。

しかしストレスが長く続き、コルチゾールの分泌量が慢性的に増加すると血圧の上昇と末端組織への血行不良が起こりやすくなり、血管への負担が増えて高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞と行った疾患のリスクを増やします。また、血行不良は冷え性、低体温、抜け毛、抑うつなどの症状を起こします。

対してオキシトシンは、ストレス化でも血管が収縮して血行不良が起こることを防ぎ、血流を安定させる働きをし、血流の低下で起こりやすい不安やイライラ、集中力や記憶力の低下、抑うつ気分などを緩和します。

したがってオキシトシンが分泌されていればストレスへの反応は上がり、ストレスに強くなり、コルチゾールの分泌を抑えることが出来ると言えます。

2007年の北米神経科学学会で発表された研究で、まずプレーリーハタネズミの兄弟を離れ離れに させ、意図的に緊張・ストレス・憂鬱を誘発させた後オキシトシンを注射した結果、緊張等のストレスレベルがぐんぐん下がったという結果が出ています。

オキシトシンの働き④絆を深める

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オキシトシンの生理的な働きによって、持続的かつ恒常的で安定したパートナーシップとしての心情的な絆が形成されやすくなります。そして、いったん形成されると、親子や夫婦関係などは多少のことでは失われることがない強さと、長期間の持続性を持っています。

また前述したとおり、実際に育児で世話やスキンシップをするほど分泌されるという特徴があり、更に『世話をする側(愛情を注ぐ側)』と『世話をされる側(愛情を注がれる側)』の双方でオキシトシンの分泌が高まるという特徴も持っています。

『子供・夫婦・恋人・親友』などとの人間関係において、相手のために気持ちを込めて世話をする、面倒を見る、スキンシップをとる、一緒に楽しく行動したりすると、それだけで自分にも相手にも心情的な絆を形成するという効果もあります。

触れる側、触れられた側の双方に分泌するオキシトシン。愛情を持って触れる側の方に多く分泌されるという実験結果が発表されました。
例えば、マッサージなどの施術で…マッサージされる方よりも施術者の方が多くオキシトシンが分泌される…ということです。
ベビーマッサージをすると『ママの体調を整え、子育てへの自信がつく』のは、まさにコレですね。

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オキシトシンは愛情ホルモン!親子にもたらす驚きの効果とは?

ポイントは3つ

①母乳に欠かせないホルモン
②母性行動を促し母性脳を作る
③お世話する側、される側、どちらも分泌する
です!

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実は私、子ども嫌いでした(笑)

独身時代、ファミレスなんかで騒ぐ子どもを見ると『チェッ』って舌打ちしちゃうぐらいでした。

そんな私が今ではわが子も含めて、子どもが大好き!
長男の子育て、特に生後しばらくは1時間ごとの授乳、泣けば抱っこの毎日でしたから、その間オキシトシンが出まくってたんですね。いつしか、しっかり『母性脳』になり、愛着が育まれてました(笑)
そして長男も、素直で優しくて、文武両道の青年になってくれました!

オキシトシンは、まさに親も子も幸せにしてくれるホルモンです!

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