こんにちは、yucafeです。
わが子を抱っこしてあげたいけどいろいろ心配で抱っこできない…というママのために、その心配はいらないよ!ということをお伝えします。
Contents
抱っこしたいけど、抱っこできない理由
大きくなっても抱っこしたい、というママは案外多いのですが
『甘えん坊になるかも』
『マザコンになったらどうしよう』
『抱き癖がついたら困る』
という心配をしてしまって抱っこできない、と話すママがいらっしゃいます。
今回は、その心配をひとつずつ取り除いてみたいと思います。
①甘えん坊になるという心配
少し大きくなったわが子を抱っこしていると
「あら、大きいのに抱っこされて、甘えん坊だねー」
なんて、近所のおばさんや義理の親に言われた経験があるママは少なくないでしょう。
この甘えん坊だね…がママにとっては心配で抱っこし続けることができなくなるわけですね。
さて…
抱っこし続けていると、甘えん坊になるのでしょうか?
その前に…甘えん坊ってどういうことでしょうか?
おそらく、ママの中での心配になる甘えん坊とは…人前で抱っこをせがんだり、駄々をこねたり、泣き止まなかったり…することを想像しているんだと思います。
実は私も、長男が小学生にあがった頃に「このまま抱っこし続けていいのかな?甘えん坊になっちゃうんじゃないかな」と心配をした時期がありました。
そんな心配を払拭する場面がありました。
子どもはTPOをわきまえて甘える
長男が小学生の低学年ぐらいのときの話です。
長期連休には主人の実家に帰省するのが恒例行事で、長男はいとこのお兄ちゃんたちと遊んでもらえるのがとても楽しみでした。
ある時、いつものように遊んでもらっているんですが、いとこの中で最年少の長男は時々いいように扱われて、今にも泣き出しそうな顔をしてました。でもグっとこらえてるのがわかります。
そんなこともありながら、夜になり、いとこたちがいるリビングからyucafe家族だけが2階の寝室に上がりました。
そうすると寝室に入るやいなや長男は私に「抱っこして」と言ってくるのでした。(もちろん抱っこしましたよ!)
そうなんです。子どもは子どもなりに、ちゃんとTPOをわきまえて甘えてくるのです。
いとこやいとこの親、祖父母がいるリビングでは、泣きたくてもぐっとこらえて、抱っこをせがみにくることはないのです。そして家族だけになった時、初めて「抱っこして」と甘えてきたのでした。
この時以来、私は「大きくなって抱っこしてても、(人前で抱っこをせかむような)甘えん坊にはならない」と確信して、この心配な気持ちを払拭することができました。
そして、親に甘えられないって子どもにとって一番の不幸!だとも思ってます。
この話は近日中にアップしますね。
②マザコンになるという心配
これは特に男の子のママはよく聞きますね。まずはマザコン…って何?というところからお話します。
マザコンとは
マザーコンプレックスの略ですが、この言葉自体、和製英語(俗語)なんです。
日本で広く使われいてる意味としては『母親に強い愛着や執着を持ち固執する子ども』のことを指しています。(男性に限ったことではありません。)
特に日本では、1992年に放映されたテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』の中で佐野史郎が極度の母親依存症の主人公の夫、冬彦を演じて、それ以降のマザコンの象徴となってしまいました。
でも最近は、この冬彦さんを知らない若いママも増えてきました。
実際にあった話ですが…
・いつまでもママにお伺いを立てないと何も決められない
・ママに反対されたらやらない、やめてしまう。(これで退職したケースあり)
・連絡事をママにしてもらう(欠勤の連絡)
という成人男性がいるんですよね。
マザコンだとママに固執するのはなぜ?
良くも悪くも、マザコンとは『ママが大好き』で、だからこそ『ママに認めてほしい』『ママに受け入れられたい』という気持ちが強いためママに固執している、ということです。
小さいときは子どもの世界はママが100%です。ママに認められて、ママに受け入れられることが全てです。
そして小学校に入れば、その認められたい対象が友達や先生になります。さらに中学、高校、大学となれば、先輩や後輩、学校全体なども加わります。そして社会人になれば、仕事仲間、関係先、会社、地域、ひいては社会にと、年代や立場に応じて、認められたい対象が変わっていくんです。
でもここで…自分はママに丸ごと受けとめてもらえてない…という感情が残っていると、やっぱり『ママに認めてもらいたい、受け入れてもらいたい』といつまでもママに固執することになります。どんなに社会的地位があっても、どんなにすごい功績がある人でもです。
丸ごと受け入れるために抱っこ
では、子どもを丸ごと受け入れる、受けとめるにはどうしたらいいのでしょうか。
それが抱っこです。
少し大きくなった子どもから「抱っこして」と言われた時に、「もう大きいんだから」とか「お兄ちゃんになったのに」などと子どもを否定することなく受け入れること、抱っこでわが子の気持ちや不安をしっかり受け止めることで、子どもたちも『丸ごと受け入れてもらえた』と実感します。
ということで、わが子を抱っこすることはマザコンにならないための第1歩なのです!
③抱き癖がつくという心配
yucafeの長男は生後3ヶ月ぐらいまでは、ほぼ1時間おきに授乳し、泣けば抱っこをしていましたし、寝るのも抱っこで寝かせてました。
だから「そんなに抱っこばっかりしてたら抱き癖がつくよ」とか「抱っこじゃないと寝ないなんて、もう抱き癖がついてる」と実母に言われたもんでした。
『抱き癖』という言葉の由来
1950年頃の母子手帳の副読本に出てきたといわれている言葉ですが、元々は『抱き癖』という言葉ではなく、それに似た表現として母子手帳の『育児の心得』の中にあるのが次の文章です。
こどもが泣いたら、よく原因を確かめましょう。泣いたからといって、すぐにお乳を与えたり、抱いたり、おぶったりするのはよくないことです。
どこにも『抱き癖』という言葉はないですよね。
同時に書かれていることに次の文章があります。
そいねのくせは、母子ともに安眠できませんからやめましょう。ひとりでねるくせをつけると、目がさめても、一人でよく遊んでいるようになります。
これはyucafe考察なんですが、このふたつの文章の中の『泣いたからすぐに抱っこはよくない』と『そいねのくせ』が合体して『抱き癖』という言葉が自然発生的に広がったんではないでしょうか?
この考察が正しいか正しくないかはさておき、1985年にはすでに上の二つの文章は削除され、次のような文章に変わりました。
抱きぐせがつくのではないかという心配より育児でもっとも大切なことは母と子の直接的なふれあい。抱きたいと思ったら抱いていいのです。
そういう心配はせずに、抱っこしていいよ!と国もおススメしているんです!
それでも生き続ける『抱き癖』という言葉
このようにすでに『抱き癖』という言葉を母子手帳でも否定して30年以上経ってますが、未だにこの言葉はママの気持ちを苦しめています。
実母に言われた、義理の母に言われた、ママ友に言われた、近所のおばさんに言われた、と色んなパターンで生き続ける『抱きぐせ』という言葉ですが、口にする人の立場によって意味が違うような気がいます。
その①私は里帰り出産のときに実母に言われた訳ですが、「これから自宅に帰って一人で赤ちゃんの世話をするのに、抱っこばかりじゃ他の家事ができなくて大変よ」って気持ちだったのではないかと思います。
その②義理の親に言われる場合は「たまには私達にも抱っこさせてよ」という気持ちで使ってることもあるのではないでしょうか。現に泣いても抱っこせずにいると『「おやおや泣いてるよ、抱っこしてあげようかねぇ」と義理の母が抱っこした』という話しを聞いたことがあります。
その③ママ友のケースは私の経験です。
公園でお友達と遊んでいるときに長男が「お母さん、抱っこ」ときた場合、私は特に不都合がなければ抱っこしてました。すると一緒に遊んでいたお友達もお友達のママに「ママ抱っこ」といって抱っこをせがむんですよね。そのママは抱っこしたくない派でしたから、それでも私が抱っこしてるので、仕方なく抱っこしてました。そこでひと言「そんなに抱っこばっかりしてると抱き癖がつくから大変だよ!」と言ってきた訳です。
こうして…口づてに『抱き癖』という言葉は生き続けるんですね。
抱き癖はつくの?治るの?
では実際に、抱き癖がついている人(大人)はいるのでしょうか?
答えは簡単、いないですよね。
大人になって、抱っこしないと寝ない、抱っこしないと泣き止まない、抱っこしないと目的地に辿り着かない…そんな人は見たことがありません。
そして、抱っこし続けた私の子ども達も、そんなことはありません!
ということで
いつまでも抱っこしてると抱きぐせがつく、ことはありません!
抱き癖がつくはウソ?抱っこしてマザコンや甘えん坊が心配なママへ、まとめ
・TPOをわきまえて甘えてくる
・マザコンにならないための第1歩
・抱き癖はつかない
です!
今回の記事は『いつまでも抱っこしたいママ』に向けて書きました。
ぜひ心配せずに、いつまでも抱っこしてあげてくださいね。