こんにちは、yucafeです。
弟や妹が生まれると上の子に現れやすいのが『赤ちゃん返り』と言われる現象です。
幼児に限ったことと思われていたり、現れ方にもいろいろあってママが気づきにくいケースもあります。
今回は小学生以上の子どもの赤ちゃん返りに焦点を当てたいと思います。
Contents
小学生も赤ちゃん返りするの?
もちろん、小学生でも…赤ちゃん返りします!
中には中学生や高校生でも、それらしい行動を見せるケースもあります。
一般的に『赤ちゃん返り』とは、弟や妹が生まれてたことで、これまでママからの愛情を一身に受けていた上の子が
・ミルクやおっぱいを欲しがる
・おむつを履きたがる
・赤ちゃん言葉を使う
など、赤ちゃんのような行動を見せることをいいます。が…
他にも『環境が変わった』『精神的に辛い思いをした』などの場合も、赤ちゃん返りがみられることもあります。
小学生の赤ちゃん返りの具体的な現象は?
上のように、ミルクをほしがったり、おむつを履きたがったりするのは、ママにはとてもわかりやすい『赤ちゃん返り』ですよね。
しかし、小学生以上の子どもの場合はそこまでわかりやすくはなく、『どうして最近そんなにわがままなの?』と感じてしまう行動かもしれません。
例えば…
・ひとりで出来ることを「ママ、やって」と言ってくる
・必要以上にベタベタしてくる、離れない
・反抗的で機嫌が悪い
・乱暴になる、怒りっぽくなる
・拗ねる
・怖がる
・夜泣き
などがあります。
また、もっと深刻な症状としては
・原因不明の体調不良
・おねしょ
・学校へ行き渋り(不登校)
・円形脱毛症
なども挙げられます。
しかも下の子のお世話もしなきゃいけない…って。
でも大丈夫、必ず元のお兄ちゃん、お姉ちゃんになってくれますから!
小学生以上の赤ちゃん返りの原因や理由は?
原因で一番多いのは、幼児同様
これまで自分が一身に浴びていた両親(特にママ)の愛情が、生まれたばかりの弟や妹に向けられてしまった…と感じること
です。
そう、上の子がそう感じてしまっている…ということです。
最近は『上の子を優先すること』を意識しているママも多くて、決して愛情が下の子ばかりに向かっているわけではないんです。
でも上の子にとってみたら、泣いたらすぐに抱っこしてもらい、みんなの注目を集める下の子にヤキモチを焼いてしまうのも無理ないですよね。
同時に『ママ、僕を(私を)見て!』と構ってほしくて、わがままを言ったり、拗ねたりと、とにかくママの愛情(というより意識)が自分にも向けられるように行動してしまいます。
わが子が『赤ちゃん返り』をした、ということは…
それまでママがしっかり愛情を持って育てていた…という証ですね。
そして『こっち向いて』『寂しいよ』という自分の感情を、赤ちゃん返りをすることでママに伝えているワケです。
下の子が生まれる以外の赤ちゃん返りの原因は?
また、下の子が生まれたワケではないのに、赤ちゃん返りをするケースもあります。
それは卒園、入園、入学、転居、家族の問題などでの環境の変化や、精神的に辛いことがあったなどのストレスによる影響です。
入園や入学など、本人も楽しみにしている素振りだったり、口でも『楽しみ』と言っている場合でも、上のようないつもと違う様子が見られたら『ひょっとしたら赤ちゃん返り?』と注意してみてくださいね。
子どもたちはママに触れることで、ストレス(緊張や不安)が緩和して安心することを心と身体で知っています。⇒オキシトシンの効果
だから、赤ちゃん返りの現象で『やたらとくっつく・ベタベタする・離れない』という、ママからすると過剰なスキンシップに繋がるワケですね。
弟や妹が生まれることもそうですが、入園とか入学も楽しみにしてる素振りだった子ほど、周りの大人には気づきにくいかも知れません。
赤ちゃん返りは、子どもが自分の存在をアピールする必死の甘え…なんですよね。
赤ちゃん返りの子どもへの対処法(予防法)
わが子の行動が『もしかして、赤ちゃん返り?』と感じたら、何よりもまずコレです!
①スキンシップ
ママにとってみたら、大きくなったわが子の過剰なベタベタがイヤで『赤ちゃん返りをどうにかして!』って思ってるかもしれないですが…これが一番の対処法です。
膝に座ってくる、横にくっついてくる、座っているときに背中におぶさってくるときなど、しばらくそのままくっついていてあげてください。この時にママからはナニも言わなくて大丈夫です。黙ってくっついていてあげているだけでOKです。お子さんが話しかけてくるなら、会話をすればいいでしょう。
「抱っこして」と言うなら、抱っこしてあげてください。
赤ちゃん返りじゃなくても、子どもは抱っこしてほしいものです。
ひと昔前までは、イヤイヤ触れたりネガティブな感情で抱っこやスキンシップをすると相手にその感情が伝わる、と言われていました。
が!!!最近の研究で『触れられた人が欲する感情を得られる』という結果が出ています。
だから、イヤイヤでも大丈夫です。
とは言え、なるべくなら愛情を感じながら抱っこしてあげてほしい…です。
②上の子とママだけの時間を作る
これもかなり効果的です。
1日に5~10分でもいいし、もし毎日が難しいなら、週末などに下の子はだんな様や祖父母に預けて、上の子とふたりだけの時間を作りましょう。
この時、ママが上の子に集中することが一番のコツです。
例えば、自宅で下の子をパパに見てもらっていて下の子が泣いたとしても、ママは気にしないことです。
『今はあなたとの時間』とママが上の子を優先していることを、しっかり上の子にわかってもらうことが重要です!
③もう小学生でしょ、お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなのに、を言わない!
成長して出来ることも増えてきたころに赤ちゃん返りをすると、どうしても「もう小学生でしょ」「お兄ちゃんなんだから」とか「お姉ちゃんなのに」と云いたくなりますが、グっと堪えましょう。
お子さんは素直に『甘えたい』気持ちと、大きくなったのに甘えるなんて恥ずかしくて甘えられない、という気持ちで葛藤しているはずです。
その葛藤を乗り越え、やっとの思いで「ママ、〇〇して」と甘えたのに、ママからの返事が上の返事だと、ママの愛情を感じられなくて、赤ちゃん返りがひどくなる(長引く)一方です。
だってもう弟にはなれないし、小さくもなれないワケで。
そして、甘えたい気持ちをママにちゃんと出せてるって、実はとっても良いことなんですよ!
小さい頃にその気持ちを出せなくて、大人になってからこじれる人が最近は多いんです。
これらは対処法として紹介しましたが、予防法にもなります!
普段からこの3つを意識しながら上の子に接してみてくださいね。
いつまで続く?小学生の赤ちゃん返り
個人差があるものですから、一概には言えませんが…(幼児期の赤ちゃん返りさえない子どももいますから…)
長い場合は1年以上続く、とも言われています。(平均は約半年というデータあり!)
そして、一度終わった赤ちゃん返りがぶり返してしまうこともあるようです。
赤ちゃん返りの後はグンと成長する
赤ちゃん返りで、ママの愛情が自分にもしっかりあることがわかると、その後はグンと成長してくれるでしょう。
子どもは『甘えと自立』を繰り返して成長します。
小学生になって、ほとんどなんでも一人でできるようになったことで、子どもは『甘える』ことが少なくなります。また親もわが子の成長を喜び、このまま自立へまっしぐら…と思っているときに赤ちゃん返りで、子育てが振り出しに戻ってしまったようでガッカリしちゃいますよね。(だからなおさら「もう大きくなったのに…」とか「お兄ちゃんなんだからしっかりして」と言いたくもなります。)
でもその時、赤ちゃん返りを『甘えの時期』ととらえて、その甘えに答えてあげていれば、その後しっかりとした『自立』が待ってるわけです。
親に甘えられないって子どもにとって一番の不幸ですから…。
小学生の赤ちゃん返り!下の子だけではない原因と対処法(予防法)、まとめ
・小学生でも赤ちゃん返りをする
・原因はママの愛情を取られたと勘違いするヤキモチ、または環境の変化など
・対策も予防もママとのスキンシップとふたりだけの時間をとること
です!
特に第1子の長男くん、長女ちゃんの場合は、ママの期待を背負って『いいお兄ちゃん(お姉ちゃん)になろう!』と頑張ってしまい、知らず知らずに本人も意識してないところで我慢をしてしまいます。(甘えたいのに弟や妹に譲ってあげる、など。)
それが積もり積もって、ある時爆発してしまうのかも知れないですね。(だから下の子生まれてすぐではない可能性も大です。)
ママにとっては辛い赤ちゃん返りですが、これまでにママがしっかり愛情をかけて育てた証であり、その子も甘えたいと意思表示してくれている現象です。
そして、赤ちゃん返りのままで育つ子どもはいませんから、その時期は安心して甘えさせてあげてくださいね。
子どもが中学生、高校生、そして社会人になってから、赤ちゃん返りのような行動に悩むママが実はたくさんいるのが現実ですから…。